台本/写真家の恋
作:蒼星
佐々木 太一:写真家。腕は確かだが、スランプ気味。隣の学生
にモデルを頼む。
竹下 聖弥:ごく普通にいる大学生。お隣さんからモデルを頼まれる。断れない性格。
太一MO:芸術家で食べていけるのは、ほんの一握りである。
聖弥MO:最近引っ越して来たのだが、僕を知っている人がいな
い。
聖弥MO:明日、お隣さんに挨拶に行こう・・。
翌日
聖弥:すみませんー。お隣に引っ越して来た竹下です。
(チャイムがなり玄関まで行きドアを開く)
太一MO:お隣さんか。
聖弥:これ、どうぞ
(引っ越しそばを渡す)
太一:ありがと。
聖弥:いえ、いえ。じゃこれで。
太一:ちょっと待って
聖弥:・・・?
太一:君にお願いがあるんだ。中に入って?
(太一の部屋)
聖弥MO:僕は、佐々木さんの言う通りに中に入った。彼の部屋は甘い香りが漂っていて心地が良かった。
太一:急にごめん。実はね、君にモデルをやって欲しい。もちろんタダではないよ?アルバイト的な感じで。
聖弥:えっ・・・。あの、佐々木さんのお仕事って・・。
太一:お仕事は、写真家。
聖弥:写真家なのですね。
太一:そうだよー。モデルの話だけどしてみる?
聖弥:考えさせてください。
太一:分かった。
後日
聖弥:隣の竹下です。こないだの件の事でお話に来ました。
太一:今開けるから待っていて。
聖弥:佐々木さん、こないだのモデルの件やりたいです。
太一:本当かい?
聖弥:はいっ
太一:玄関じゃあれだし、部屋で話そ?
聖弥MO:普通のモデルとは違い、知らずにやりますと言っ
てしまったことに後々後悔するとは思わなかった。
太一:竹下さん?
聖弥:・・・はいっ!
太一:大丈夫?早速だけど、これ着て?
(ピチピチのタイトな服を聖弥に渡す)
聖弥:えっ・・・これですか?
太一:言ってなかったけど、俺が撮りたいのは、ヌードモデルなの。
聖弥:えっ・・・(引き気味に)
太一:嫌なら無理しなくていいよ?
聖弥:別に、嫌とかじゃないです。でも・・・。
太一:でも?
聖弥:やるって言っちゃったし・・・今バイトしようか迷っていて・・。
太一:ちゃんとしてくれたらバイト代出すよ?
聖弥MO:これも一つの経験だよね。
聖弥:やります。これを着ればいいんですよね?
太一MO:まさか、してくれるとは思わなかった。普通だったら断るだろ。
聖弥:佐々木さん・・
(渡された服を着ている)
聖弥:佐々木さん恥ずかしいです・・・
太一:映えるなーっ
(腰を触る)
聖弥:ジロジロ見ないでっ・・ひゃんっ・・
太一:聖弥君可愛い(耳元で囁く)
聖弥:んっ・・佐々木さんっ
(服を弄る)
太一:じゃあ脱いで?
聖弥:脱ぐんですか?
太一:だって、苦しそうだし・・・。
(下の方を指さす)
聖弥:これは違う・・・っ
太一:早く脱いで?痛めつけたくはないんだよね。
聖弥:脱いだらどうするんですかっ・・・
太一:写真に撮るだけだよ?
聖弥:恥ずかしいから、写真撮らないでっ
太一:写真家なんだけどなー(意地悪げに)
聖弥:・・・意地悪
太一MO:意地悪しすぎたかな。でもかわいいんだよなー
聖弥:いいですよ?(諦め気味に)
太一:本当に?
聖弥:好きにしてください。
太一MO:それから聖弥君の写真を撮り続けた
太一:レンズみて?
聖弥:佐々木さんっ・・(潤んだ目で見つめ)
太一:いい表情だね
聖弥:んっ・・
(写真が撮り終わる)
太一:今日はありがとね
(バイト代を渡す)
聖弥:こんなにいいんですか?
聖弥MO:もらった額は相当なものだった。
太一:うん。いい表情だったから。
太一:またお願いしてもいいかな?
聖弥:内容にもよりますが・・・。
太一:今は言えないかな・・
後日太一の部屋にて
太一:今日はこれ着て?脱がせるけどまあいいや(ボソッという)
(服を渡される)
聖弥MO:また短い・・・これ 丸見えじゃん。
太一:今日はここ(ベット)に横になって写真撮るから・・足は閉じないように。
聖弥:恥ずかしいけど・・佐々木さんの為なら・・
聖弥MO:最近感覚がおかしくなってきている。誰かの為ならしてしまう自分がいるのだ。
太一:もっと足開いて?何かを欲しそうな目でこっち観て?
太一MO:俺は最近聖弥君を見るとなぜかひとり占めしたいという
欲にかられる。
太一:いい表情だね・・
聖弥:佐々木さんにもっと触れてほしいです・・。
太一:頑張ったご褒美に触ってあげるよ?
聖弥:んっ・・。
太一:これ、使ったことある?
(おもちゃを見せつけ弄られる)
聖弥:ないで・・っ
太一:可愛い・・
聖弥:佐々木さんっ
太一:なんでまだ、名字で呼ぶのかなー?
(おもちゃの振動を上げる)
聖弥:やんっ・・
太一:言わない子にはお仕置きだよ?ちゃんと呼んで?
聖弥:太一さんっ・・(ウルウルしながら太一を見つめる)
太一:俺もう我慢できない・・
聖弥:えっ・・・
太一:入れるよ?
聖弥:んっ・・やっ・・・(甘い声をだす)
太一:痛い?
聖弥:ん・・・痛いけどっ・・・気持ちいい・・
太一:力抜いて?(キスをする)
聖弥:んっ・・・
太一:そうそう。やればできるね(聖弥の頭をなでる)
聖弥:太一さんっ
太一:ん?
聖弥:このアルバイト続けたいです。太一さんが写真を撮れなくなるまで
太一:どういう事かな?
聖弥:やっとわかったんです。初めはとられるのが嫌で仕方なかったけど、とられているうちに太一さんの事が好きになっていました。
太一:待って・・・。
聖弥:太一さん好きです。
太一:よわったなーっ。年下相手にこんな事はしないのになー。
聖弥:ん?
太一:俺も聖弥の事好きだ。何かきっかけがほしくて、モデルをしてもらったんだ。大の大人恥ずかしい。
聖弥:太一さん?続きしてくれないんですか?
聖弥MO:それからというもののモデルの仕事は継続中で、ただ変わったことは二人の距離が近くなった事である
太一:聖弥?何を着てしようか?
聖弥MO:今日もまた扉の向こうで太一さんが待っている。
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